海龍王寺について
旅行・留学安全祈願 Safety prayer
海龍王寺と祈願のいわれ
平城宮(皇居)の内道場であった海龍王寺は、皇帝家の私寺として、聖武天皇・光明皇后のために祈願・祈祷を厳修し、
四海安穏祈願法要や遣唐使の渡海安全祈願も、この中に含まれていました。
1300年を経た今日も、この伝統は受け継がれています。
四海安穏祈願法要 しかいあんのんきがんほうよう
毎年4月18日
奈良時代、遣唐使として唐に渡っていた玄昉は、任期を終えて帰国のために東シナ海を渡っている途中、暴風雨に襲われました。この時、乗船に収められていた一切経五千余巻の中から海龍王経を選び、一心に唱えたところ、九死に一生を得て種子島に漂着し、唐の最新の仏教を我が国に伝えることができました。
玄昉が無事に帰国を果たし、我が国に仏教を伝えることができたのは海龍王の霊験があったからだと信じられ、聖武天皇が海龍神王に四海安穏と仏法弘通を願われたことから寺号を海龍王寺と定め、寺額を賜りました。
これ以降、遣唐使の航海安全と仏法弘通、海と世の中の安寧を願い法要が修されていましたが、都が平安京に遷都された後に滅失してしまい長い間、途絶えておりました。
この法要は、お寺の最も重要な法要であることから平成十六年に法要を復興。
初代住持の玄昉が平城宮に戻った旧暦3月(現在の4月)に修しています。
当寺に伝わる龍王の御魂と奈良時代に読誦された海龍王経を壇上に安置し、現代の修し方で法要を行っておりますが、聖武天皇の意志を受け継ぎ、海と世の中の安寧、仏法の弘通を祈願しています。
法要当日、海龍王寺に伝わる海龍王御魂のご分身で加持をさせていただき、チャレンジの成功・心身安寧・願望成就を祈念させていただきます。是非、ご参拝ください。
布薩の行法 ふさつのぎょうほう
毎年11月の第1土曜
布薩は、お釈迦様が存命の時代より執り行われており、我が国では鑑真和尚が来朝された奈良時代の中期(754年)から本格的に執り行なわれるようになりました。
その後、布薩は我が国の仏教寺院の最もかつ重要な行事として定着し、寺院ごとに連綿と勤修されるようになり、平安時代から鎌倉時代に「戒律復興」の運動が盛んになるとともに、海龍王寺でも布薩が盛んに行われていたようです。
2001年に布薩を復興いたしましたが、日ごろ仏教の行事に触れていただく機会の少ない一般の方々にも、僧侶の声明や灯明の灯り、堂内および境内の深く厳粛な空気を心身に感じながら布薩に参加していただくことにより、日ごろの自身を見つめ直しながら、仏教をより身近に感じていただければ幸いでございます。
- 日程
- 毎年11月の第1土曜
令和4年は新型コロナウイルスの影響を鑑み、中止とさせていただきます
- 時間
- 午後7時より午後8時半頃まで
- 定員
- 40名
- 志納料
- 1500円
- 申込方法
- 電話(0742-33-5765)、電子メール(info@kairyuouji.jp)、FAX(0742-34-7443)などご都合のよい方法でお申し込みください。
- ※参加者には記念品を授与いたします。
- ※事前にお申し出いただければイスをご用意できますので、足の不自由な方も参加いただけます。
- ※特に持参していただくものはございませんが、堂内が冷える場合がございますので、温かい服装でご参加ください。
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