お知らせ Information

海龍王寺秋季特別公開につきまして

10月25日から開催いたしております海龍王寺秋季特別公開・十一面観音特別開帳。

観音様のご開帳以外にも寺宝を公開いたしております。

 

【弘法大師筆絹本著色・毘沙門天画像】

弘法大師が唐から無事に帰国を果たし、海龍王寺に帰還のお礼参りに来られた際、

廃墟となった平城宮に鬼神や魔物が住み着かないよう、平城宮の鬼門に当たる海龍王寺に、

北方を守護する毘沙門天の画像を納めて鬼門封じをされたと伝わる画像です。

長靴を履いておられる珍しい毘沙門天さんです。

 

【弘法大師筆・隅寺心経】

弘法大師が遣唐使として唐に渡る際、海龍王寺の初代住持に就いた玄昉のように、

無事に帰国を果たすことを願って書写した般若心経の写経です。

海龍王寺が隅寺と呼ばれていたことにちなみ、隅寺心経(すみでらしんぎょう)と称されます。

般若心経写経の本家本元、原本の写経です。

 

【光明皇后筆・自在王菩薩経】

天平十五年(七四三)五月十一日に、光明皇后が父親の藤原不比等、母親の県犬養橘三千代(あがた いぬかい たちばなみちよ)の追善の為に発願、

書写されたものであり、天平写経の代表的遺巻です。

五月十一日経は願文中に『仏弟子藤三女』と記されており、娘として心から両親の冥福を祈るために書写された尊いお写経です。

 

11月11日(月)まで。

午前9時開門、午後5時閉門でございます。

この機会に、是非ご拝観ください。